沈まぬ太陽 山崎豊子

ある中国の方と知り合ったことから、山崎豊子さんの「大地の子」を読むことになりました。文庫版の第1巻2巻を読みました。今世紀のしかも第二次大戦後の中国国内にてこんなことがあったのかと、自分の無知を改めて知らされることとなりました。その中国の方はまさにそのときにその中国に見えたいわゆるインテリ階級でしたので、その当時のご苦労はどれほどのものだったか、と考えるだけで恐ろしくなります。第3巻以降を購入しようと本屋さんにいったところ、なかったので、同じ山崎豊子さんの「沈まぬ太陽」を購入しよみ始めました。フィクション仕立てになっておりますが、舞台はJALだとすぐわかります。今第3巻の御巣鷹山編を読んでおります。私が大学生の時にTVのニュースにかじりついてみたあの飛行機墜落事故のことが書かれてあります。NHKの松平アナウンサーが臨時ニュースで「日航機が行方不明」となっていますというようなことを言われたことを今も覚えております。
今、改めて被害者の方、そのご家族のことを思い合わせながら、この編を読んでおりますと、涙がでることを禁じえません。電車の中で読んでおりましても思わず声を出して泣きそうになります。他人の私ですら、この事故に関わられたかたの悲しみ、ご苦労を想像するだけでこの状態です。当事者の皆様方の悲しみ、ご苦労は想像することしかできませんが、いかほどのものでしょう。
飛行機関係者、交通関係の方のように直接お客様の安全にかかわる仕事を、われわれ全員がしているわけではありません。我々ひとりひとりが、自分に課せられた仕事を誠意をもってベストを尽くす。この姿勢が日本全体にあれば、このような事故の多くは防げたのではないかと考えます。このことを肝に銘じて、わたくしの今の仕事に臨んでいかねばと改めて思いました。

山崎豊子さんのご紹介は下記はじめいろんなサイトでご紹介されています。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B1%B1%E5%B4%8E%E8%B1%8A%E5%AD%90

http://d.hatena.ne.jp/keyword/%BB%B3%BA%EA%CB%AD%BB%D2